数珠まわしとは?
京都を中心に近畿地方で多く行われている「地蔵盆」という行事がありますが、その中で行われるのが「数珠まわし」です。
直径2~5メートルほどもある大きな数珠の珠を子供達が輪になった状態で座り、僧侶の読経にあわせながら順番に回していくというものです。
この順番に回ってくる数珠を子供たちが体や膝に触れることで、悪い気を払い除けて身も心も清めてくれると言い伝えられています。
自分のところに回ってきた数珠に一礼する場合もありますし、数珠を回す回数も煩悩の数である108であったり20~30分にわたって回したりと、地域によって変わります。
また、子供だけに限らず、老若男女関係なく参加できる地域もあります。
かつては百万回数珠をまわしたことも?
数珠まわりは「百万編」ともいわれ、かつては読んで字のごとく百万回も数珠を回したとも言われていますが、現在は回す回数を100回にしたり、時間を10分にしたりと、その地域で変わってきます。また目的も、子供の健康を祈願したり、無病息災を祈ったりと様々です。